熱間鍛造を知る

熱間鍛造とは

熱間鍛造とは

熱間鍛造とは、ワークを「再結晶温度以上」に加熱し、高温の状態で成形する方法です。 そのままの温度で成形する冷間鍛造と比べ、熱によって柔らかい状態で成形が可能になることで、素材の靭性が高まることが特徴です。また金属の流動性が高く、ちいさな圧力で鍛造ができる、鍛錬効果により、強度が上がるなどの特徴もございます。お客様のご要望・課題に合わせて、熱間鍛造を用いた工法転換も提案いたします。

熱間鍛造のメリット・デメリット

熱間鍛造のメリット・デメリット

熱間鍛造を用いることで、材料の組織が密になることにより内部欠陥が少なくなる、引張強度や硬度が向上するなど、材料費の節約など多くのメリットが生まれます。また、製品の最終形状と近くなるため、後工程での切削時間短縮に繋げることも可能です。一方、熱膨張により寸法変異があるため、寸法精度が狙いにくいなどのデメリットもあります。

熱間鍛造の加工工程

鋳造・ダイキャスト・熱間鍛造の比較

鋳造 ダイキャスト 熱間鍛造
初期コスト ×
加工時間
対応ロット 小~中ロット 量産 中ロット~量産
精度 ×
強度 × ×

高額な金型を必要としないため、イニシャルコストが他の工法と比較して掛からない鋳造、加工時間、寸法精度の面で有利なダイキャストと、強度および初回金型費用のみで済むことが有利な熱間鍛造。それぞれの加工法ごとに特長があります。サイズ・形状や用途に合わせて、最適な工法を選択することがベストです。