熱間鍛造を知る
熱間鍛造のメリット・デメリット
熱間鍛造を用いることで、材料の組織が密になることにより内部欠陥が少なくなる、引張強度や硬度が向上するなど、材料費の節約など多くのメリットが生まれます。また、製品の最終形状と近くなるため、後工程での切削時間短縮に繋げることも可能です。一方、熱膨張により寸法変異があるため、寸法精度が狙いにくいなどのデメリットもあります。
熱間鍛造の加工工程
鋳造・ダイキャスト・熱間鍛造の比較
鋳造 | ダイキャスト | 熱間鍛造 | |
---|---|---|---|
初期コスト | ◎ | × | ○ |
加工時間 | ○ | ◎ | ◎ |
対応ロット | 小~中ロット | 量産 | 中ロット~量産 |
精度 | × | ◎ | ○ |
強度 | × | × | ◎ |
高額な金型を必要としないため、イニシャルコストが他の工法と比較して掛からない鋳造、加工時間、寸法精度の面で有利なダイキャストと、強度および初回金型費用のみで済むことが有利な熱間鍛造。それぞれの加工法ごとに特長があります。サイズ・形状や用途に合わせて、最適な工法を選択することがベストです。